「あなた」が何もしないとき未知がひらく

中島みゆき「地上の星」 より

NO.502

みんな誰しもが持っていた “地上の星”

だが、それを見失ってしまった

それゆえ「こんなはずではない」

「もっといい人生があるはずだ」と

みんな空ばかりを見上げている

そして「栄光あふれる未来ばかり」を掴もうとしている

だが、そこで掴むのは「氷」ばかりである

いったい、どこに “地上の星” はあるのか?

みんなそれを見つけられないままでいる

そう、探すところを間違えてしまっているのである

事実、“地上の星” は、そんなところには無く

“今、ここに在る” のである

それは今、あなたの目の前に在るもの

この歌詞で言うならば

「風、砂、草原、街角」

「崖、水底」

こちら側は「言語」だから

形などを「連想させるもの」になる

つまり「イメージ」

だから「こちら」側ではなく

“本質” の方

“スバル、銀河、ペガサス、ヴィーナス”

“ジュピター、シリウス”

こちらの “本質” の方を掴むようにするのである

こちらの “本質” に繋がるようにするのである

“あなたがこちらの本質の方と繋がったとき”

そこに、“地上の星” が現れている

そう、“地上の星とは本質同士で繋がった状態” のことである

だから、ただ「目の前のものを見ているだけ」では “地上の星” には成らない

“今、ここに在ることを感得出来て” いなければならないのである

“感得” 出来たなら、そこが “地上の星” である

あなたは、目の前に置いてある “「ペン」の本質を観る” だろう

このとき「あなた」は消えている

  

さて、“このような視界” は、みんな誰しもが持っていたものである

だが「空(未来)」ばかりを見上げているから

その “本質” を見逃し続けているのである

さあ、このことに気付いたら

今から “地上の星” を掴むのだ

それは、“今、ここに在る”

あなたが “目の前に脈動している世界を感得出来た” なら

そこが、“地上の星” である