「あなた」が何もしないとき未知がひらく

プラトンの「マインドの洞窟」

NO.448

クリシュナムルティは、こう言った

“ 感情とは、思考の反応なのです ”

まさにその通りであり

そこに「感情が起きた」ということは

あなた自身が「思考の反応に成った」ということである

それはつまり、“本当のあなた” ではないのだ

あなたは、今まで「その感情」があなただと思ってきた

だが、それはあなたでは無かったのだ

ならば、それは一体誰なのか?

あなたの「身体の神経の反応」である

つまり、この世界の中に居る「思考に従っているあなた」だ

あなたの身体は、その「思考」によって乗っ取られたのである

この「思考」から「感情」へ

またその「感情」から「思考」へと

次から次へと続いていくループ

この「影」

「ここ」にあなたは囚われ続けているのだ

これが、プラトンの言った「マインドの洞窟」である

もはや、あなたには「影」しか見えていない

その「影」にあなたは怯え続けているのだ

この「影」に怯え続けている「あなた」こそが

この世界の中に居ると思っている「あなた」である

これを見極められないかぎり

ずっと「そこ」だ

あなたは、ずっと「マインドの洞窟の中」なのである

だから「マインドの洞窟」の外へ出ること

そのためには、まず「マインド(思考と感情)」に気付くことである

ならば「マインド」は力を失っていく

なぜなら、今、あなたは「マインドの洞窟」の外に出たからだ

そこに在るのが “あなた” である

“その位置” が、即 “あなた” なのである