NO.303
私が体験したかぎりでは
“覚醒” というのは3つあるのだ
● “アートマン” (イエス、空海)
● “ワンネス” (老子、禅、諸法実相)
● “ブラフマン” (釈迦、涅槃)
この3つである
まず1つ目は、イエスが居た位置
空海の “即身成仏” もここである
ここは “行為者が絶対に成る” 位置だ
意識があなたに行き渡り
あなたはプレーヤーと成る
ピタッとズレずに行為し
あなたが主体に成る
ここは、“あなただけの世界” なのだ
ここでは、あなたが “あなたの世界の創造者に成る” のである
これは、“あなたが世界と一体と成って進んでいる” ということである
2つ目は、これの反対側
“ワンネス” だ
写真のポジが “イエスの状態” だとしたら
“ワンネス” はネガの方
あなたは “スペースに成る” のだ
そこに「あなた」は居ない
ピタッと世界にはまるから
「あなた」は消えるのだ
そして、“活き活きとした世界だけ” が、そこにある
もちろん「あなたの腕や足」もそこに見えているが
それも世界だ
それで “ひとつの脈動している世界に成る” のである
これがどういう状態なのかと言うと
頭の位置が “世界そのもの” に成るのだ
あなたの首の上には、ダイレクトに “世界そのもの” が載っている
「あなた」と「世界」との『隙間』は無い
ピタッと「世界」が、そこに “はまる” のだ
これは、“頭の位置が観察位置だ” ということ
この世界は微妙な振動を伴っていて
キラキラと活き活きとしている
一度、想像してみるといい
世界しかない状態を
「あなた」は何もする必要がなくなるのだ
このとき「苦」は止むのである
だが、そこにはちゃんと“意識”が在る
この意識は「思考」みたいに上下左右に振られたりはしない
“ONE” だ
これが “ワンネス” と呼ばれる状態
だが、実際のところ “全くのズレが無いONE” に成ると
あなたも世界も消えてしまう
まったく何も無くなるのだ
火花のスパークの瞬間は “何も無い” のである
まあ、実際には、そこには “無が在る” のだけど・・
だから最小のズレ
これが “ワンネス”
そしてもう一つ
釈迦が居たであろう位置
これは、もう「この世界」から出ているのだ
つまり “解脱” である
あなたは「あなたの首から下の身体が動いている」のを
すぐ後ろから追いかけて観ているのだ
このとき、あなたは「あなたの身体がある空間」には居ない
違う位置から「あなたの身体が行為している」のを観ているのだ
すぐ後ろからである
つまり、あなたは「その身体ではない」ということである
さらには、このときの「あなたの身体」には実体が無いのだ
“ボワ~ンとした霞がかかったような振動” に観えている
だが「あなたの身体」は、あなたの形をしている
この状態に成ってこそ初めて
「世界も、あなたの身体」も「幻想」なのが解るのである
このように、“3つの状態” があるのだ
このどれにも “観ているもの” が居る
この “観ているもの” が、 “本当のあなた” である
どんなときも “あなた” は観ているのだ