「あなた」が何もしないとき未知がひらく

ポエジー

NO.5

ポエジー

それは「詩を創った者」と「詩を読んだ者」との

“あいだに生まれ出るもの” である

ポエジーはこの両者が合致したときに

あなたの元で “ふっ” と立ち上がるのだ

このポエジーなくして詩は成り立たない

詩を読んで「考えた」なら

それはポエジーに非ず

ポエジーとは “存在” である

そして、この存在が “神” であり

“あなた” なのである

なぜならポエジーが立ち上がったとき

そこに「あなた」は居なかったからだ

そこには “ポエジーだけが在った” のだ

  

つまりは「あなた」と「他のもの」との “あいだにあるもの”

これが、“あなた” なのである

そこには “ボワ~ンとした振動” が在る

この振動を感じたなら

この振動が “あなた” なのだ

これが、マルティン・ブーバーの言った “我と汝” の関係性である

この関係性が、“poesy(ポエジー)” なのである

だからもし、ここの話をきっかけにして

そこに “poesy” が立ち上がったなら

あなたは、そこに “神” を萌芽させたということである