NO.101
世界から「私」を取り除く
すると視界が切り替わる
その静かな様子
小さな世界
手元で “それ” がやっている
手とナットの辺りで、“それ” がやっている
わたしの手のようだけど
わたしの手ではない
ナットのようだけど
ナットではない
手の辺りで何やら “モヤモヤ” やっている
この奇妙な感じ
おちゃめな感じ
“それ” が、“あいだ” でやっている
そんなおかしな様子が
ここに在る
わたしは本当に「タイヤのナットを締めている」のだろうか?
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これで、思い出したのが、映画「マトリックス」での、スプーン曲げの少年である
「そこにスプーンは無い」と言った少年である
少年 : スプーンを曲げようとしちゃ駄目だそんなこと、出来ない
そうじゃなくって、ただ “真実” を見ようとするんだよ
ネオ : 真実?
少年 : スプーンなんて無い
ネオ : スプーンが無い??
少年 : そうすれば、スプーンを曲げるんじゃないって解かる自分のことなんだ
映画「マトリックス」
一応、このような感じなのだが
「映像的」には、このシーンよりも前にある
ネオがスミスに捕まって、尋問を受けているときの「口が無くなる感じ」と
「発信機みたいなものがエビのような生物に変わるときの感じ」の方がよく似ている