「あなた」が何もしないとき未知がひらく

素粒子の場?へ

NO.514

先日、目が覚めたと同時に、左足のふくらはぎがつった

それも今までにないくらいのつり方だった

激痛が走り

足のつま先まで突っ張って

バレリーナのつま先みたいに成っていた

ここからの延長で最後までいったら

「かなりやばい」というような、つり方だった

どうにかしなければの一心から

とっさに立ちあがっていた

そして、バレリーナのように突っ張っているつま先の方に

自らの体重をかけて徐々戻すように曲げていった

少しずつ痛みが和らいでいくと共に

そのまま、すっーとつま先は元の位置に戻っていった

そして、痛みも鎮まった

あ~よかった~

と同時に、今度は急に頭がふらふらとしてきた

トイレに行こうとすると吐き気も催してきた

やばいな~と思いながら

トイレを済ませ

水を飲もうとして冷蔵庫へと向かった

その道中もふらふらして吐き気を催したままである

この時点で今までにない「ヤバさ」を感じていた

冷蔵庫を開け、水の入ったペットボトルを取り出した

このときまで、私は確かに立っていた

だが、ここからの記憶が一切無い

私は気を失って倒れてしまったのである

それも「これから倒れてしまう」という瞬間の記憶も無いままにである

つまり、先に気を失ってから、倒れたのである

かなりドスンという音がしたのだろう

どれくらい経ったのか判らないが

家族が「大丈夫か?」と起こしてくれて

私は気を取り戻したのである

周りには落としたペットボトルと水がこぼれていた

そういえば、前に一度、めまいがして倒れたときもあったが

このときは、7時間、鼻血が止まらなくて

ふらふらとしてベットに倒れ込んだのである

このときに鼻血が止まらなかったのは「脳脊髄液」が鼻から出ていたからだと思う

たまに、鼻からシャバシャバの液体が飛び出ることがあったので

その液体と鼻血が混ざったために「血が凝固できないのだろう」と思っていた

鼻血の濃度がシャバシャバだったし、血液の色も薄かったからである

このときは、めまいがして「やばい」と思ったので

とっさに「自ら」でベットを背にして倒れこんだのである

だから、このときは意識があって「倒れる瞬間」も分かっていた

意識は失っていない

そして倒れ込んだと同時に、鼻血が止まっていた

とても不思議だった

今まで、7時間もゴミ箱を腕の中に抱え込んで

ティッシュペーパーを鼻に詰めたり、拭いたりしていたからだ

また、違った日に、脚立から落ちたときもそうだった

あまり高さがなかったので脚立のストッパーを引っかけずに

そのまま登ったのがいけなかった

案の定、脚立が開いて後ろ向きに倒れたのである

これは、意識を失うというよりも、事故だったのだが

このときも、奇跡的に頭も打たずに無傷だったのである

  

この「倒れる」という出来事は、ここ2年くらいの間に起こっている

だが、今回の冷蔵庫の前で倒れたのは今までとは違って

「完全に意識を失ってから」倒れたのである

もちろん、今回も無傷っだったが、このようなことは初めてだった

そして、家族に起こされたときに「ハッと我に返った」のだが

そのときまで “とても居心地の良いところに居た” のが判ったのである

これを “至福” というのかもしれないが

何も気張って無く、何も求めてなく

ただただ穏やかなところ

そんな感じのところだったのである

なぜ、この様なことを感じたのかというと

私の意識が戻ったときに

「この世界に雑さ」を感じたからである

これは、私を起こしてくれた家族が「雑」だったということではなく

「戻った意識の位置」に「雑さ」を感じたのである

この「雑さ」との対比で

意識を失っていたときの “至福” を感じ取れたのである

意識を失っていたときの方が気持ちがよかったのだ

そこで「このときのわたしの意識は何処に行っていたのだろうか?」と考えてみた

たぶん、わたしの意識が無かったから

“素粒子の場” だったのではないだろうか?

わたしの意識も素粒子に溶けていた?

“素粒子そのものに成っていた” のではないだろうか

と、思った次第である