「あなた」が何もしないとき未知がひらく

バッハ先生

NO.421

音楽の父と呼ばれる、バッハ

バッハの音楽は、バロック音楽である

だからと言ってBGMとして

聴くのにはもったいない

なぜなら、彼の音楽は “存在を立ち上げてくる” からだ

そこに “pyhsisを立ち上げてくる” のだ

その幾何学的な美しさ

ナチュラルさ

そして、実に誠実なのである

ロマン派のベートーベンは感情を強く揺さぶってくる

だが、バッハは “存在” を立ち上げてくるのだ

もし、あなたがバッハの音楽を捉えられたなら

そこに “存在を感じとる” だろう

また、あなたが楽器の演奏者なら

バッハの曲を演奏したときに

“おかしな感覚” に陥るかもしれない

「あなた」が消えて

そこに “音楽だけが鳴っている状態” に成るかもしれない

いわゆる “ソーンに入った” というやつである

バッハの音楽は “それを起こしうる振動” を持っている

その振動が、“バッハが曲を創っていたときの振動” だ

バッハは “存在と共に音楽を創っていた” のだ

“サマーディ状態” で音楽を創っていたのだ

バッハの音楽は生きている

意識して聴くように