NO.420
一般的に「死」は「怖いものだ」とされている
だが、事実を言えば「死」が怖いのではなく
「あなたが『欲』を求められなくなること」が怖いのである
それが「あなた(欲)」の終焉を意味するからだ
また「死が間近に迫ってきたとき」の「恐怖」もあるだろう
死ぬ前の「苦しさや痛さ」
また、残されるあなたの家族や関係者に対しての「心配事」なども「恐怖」になってくる
だが「これらのもの」も、みんな「あなたの欲」なのだ
つまり、ずっと「『欲』を求める作業をしている」のが
「この世界の中に居る『あなた』」なのである
「それが出来なくなること」に、「あなた」は「恐怖」するのだ
これが「この世界での死の恐怖」である
つまり「死の恐怖」を無くすためには
この「あなた(欲)」が無くならなければならない
果たしてこれは可能なのだろうか?
事実は、この「あなた(欲)」が無くなったとしても
“あなた” は、まだそこに存在出来ている
そこに残っているのが、“あなたの生” だ
そこに「死の恐怖」は存在しない
なぜなら、そこに「あなた(欲)」は無いからだ
このとき「死の恐怖」はおろか「全ての恐怖」は止むのである