「あなた」が何もしないとき未知がひらく

釈迦とアングリマーラ

NO.59-22   旧ブログ記事 NO.22(2016.5.29)

釈迦に対して襲いかかろうとした殺人鬼、アングリマーラ。

しかし、その前を釈迦は通り過ぎて行く。

  「動くな沙門!」 殺人鬼が吠える。

しかし、アングリマーラは、どうしても釈迦を襲えない、襲えないのだ。

対する釈迦は、
  「私は何も動いていない。動いているのはそなたの方なのだよ」
  「あなたも止まりなさい」 と言い諭す。

そして、アングリマーラは釈迦の前に膝をついた。
  「私を救ってください」

そして後に、釈迦の弟子となる。


この話が意味するものは、
“ゼロ(ニュートラル)に在るとき” には、「外からは何もできない」ということです。
身体の表面で、バリヤーが張られているのです。

だから、何も恐れることはないのです。

恐れるというのは「ゼロから出る」ということです。

そして、“ゼロ(ニュートラル)に在る” というのは、“世界と共に動いている” ということです。