NO.424
この映画は「マトリックス=記憶の世界」から出る方法を伝えている
“「中途半端はいけません。やってやりましょう」”
さて、堅書直実(かたがきなおみ)君と、一行瑠璃(いちぎょうるり)さんは「この世界の中」にいる者である
そこは「記録の世界=アルタラのデータの中」である
そこに、未来から「未来の堅書直実」がやってくる
恋人である一行瑠璃さんを救うためである
一行瑠璃さんは、雷に撃たれて、未来では脳死に成っていたのである
そのときの「過去を変えるため」、彼は「雷に撃たれる前のこの世界」にやって来たのである
そして「この世界の堅書直実」を使って、一行瑠璃さんを助けよう(落雷から救おう)とするのである
つまり、彼は未来から「この世界(アルタラ)の記録」を書き換えるためにやって来たのである
ここから未来の堅書直実は、過去の堅書直実の先生となって、彼に「この世界を書き換えるため」の訓練をさせていく
“創造する” 訓練である
だが、この世界は「記録の世界」である
もう「済んだ世界」なのである
だから当然、そこを変えようとすると「元に戻そうとする反作用」が起きてくる
「システム自体が元に戻そう」とするのである
“「システムの目的は異物の排除だ」”
この「戻そうとしてくるシステム役」は「キツネ面の男」たちである
この者たちは「首から上が無く」
「キツネ面の顔は胸の位置に付いている」という変な奴である
だが、私はこの発想を見て正直驚いた
見事な描写になっているからである
事実を言えば、首から上は “別次元” に成っているのである
つまり、この「キツネ面の男たち」は、首から上には接続出来ていないということである
この姿は「この世界の中のシステムの者」を如実に表しているのである
この作者は、“知っている人” である
そして、なんとか無事に未来から来た堅書直実は、この世界に居る堅書直実を使って、一行瑠璃さんを落雷から助け出すことに成功するのである
ここで「アルタラの記録」が書き換わったのである
そして、一行瑠璃さんを連れて未来へと帰っていくのだ
そして、ここから彼は無茶をするのである
「この世界の記録=アルタラのデータ」を書き換えておいて
未来から「リカバリーボタン」を押すのである
これではまだ「記録の中」に居る、過去の堅書直実はたまったもんじゃない
たまったもんじゃなかったが、“魔法の元となるカラス” の力を借りて
未来へと、一行瑠璃さんを取り戻しに行くのである
さて、「過去」を書き換えたことで「未来の世界」で脳死だった一行瑠璃さんは
未来の堅書直実が見守る中で目を開くことになる
だが、このとき目を覚ました一行瑠璃さんは「あなたは堅書さんじゃない」と言って、やさしく彼を突き放すのである
このとき、そこにも「システムであるキツネ面の男たち」がやって来る
つまり、ここもまた「記録の世界」だったのである
ここでも、キツネ面の男たちは「システム異常」と成っている一行瑠璃さんを消そうとしてくるのである
このとき、突如「過去の堅書直実」がやってくる
過去の世界で徹底的に “創ること” を教え込まれた技を伴って、“魔法の元となるカラス” と伴にやって来るのである
そして、未来の堅書直実を一発殴るのだ
そして、一行瑠璃さんを救い出して「元の世界」へ戻ろうと「京都駅ビル大階段」へと向かうのである
だが、今この2人は「過去の世界からやって来ているシステム異常」である
だから、システムである「キツネ面の男たち」が「この2人(異物)」を排除するために猛烈に襲ってくるのである
そして、もうダメだ! となったとき
何処からか「出来る!」と未来の堅書直実から声がかかるのである
そのおかげで、過去の堅書直実はハッとやる気を取り戻し、2人はそこを突破していくのである
この後、未来の堅書直実はこう成ったのは自分のせいだからと
2人を「元の世界に戻そう」とアシストし始めるのである
そして、過去の堅書直実が「京都駅ビルの大階段」に「量子変換システム」を構築する
この「量子変換システム」を通ることで、2人の「量子変換が完了」し、元の世界に戻れるのである
一行瑠璃さんは、先にこの「量子変換システム」を使って「元の世界」へと帰って行く
このときの一行瑠璃さんと未来の堅書直実の別れが実にせつないのである
さて、その間にも「システム」は、どんどんと巨大化しながら凶暴化していく
そして、せっかく作った「量子変換システム」が破壊されてしまうのである
だが、この「システムの凶暴化」を止める道はまだ残っている
それは、ここに「重複して存在している、どちらかの堅書直実を消すこと」である
だから、未来の堅書直実が「俺を消せ」と、過去の堅書直実に言うのである
だが、過去の堅書直実は言う
“ 「嫌だ!、絶対に嫌だ!
先生が言ったんだ
信じるんだって
そしたら、なんでも出来るって
やるんだ!2人共生きるんだ!」 ” と
そして「バケモノみたいなシステム」と戦い続けるのである
このとき、ここを管理している博士が「これではいけない」と思ったのか
ここの「自動修復システムを停止させる」レバーを引きに行くのである
このレバーを引くと「このシステム」が機能しなくなり、全てがフリーに成る
この後、どう成るのかは全く分からない
だが、“解放” がやってくるのは確かである
博士は「それを日本語で “開闢” と言うんだ」「新しい世界の誕生、ビックバンさ」と言いながら
そのレバーを引きに行くのである
だが、少し遅かった
未来の堅書直実は、過去の堅書直実をかばって
「バケモノみたいなシステム」に、身体中、串刺し状態にされてしまうのである
そして、今、ようやく博士によって「自動修復システムを停止させるレバー」が引かれたのである
と同時に「バケモノみたいな自動修復システム」が力を失って崩れていく
これでもう、システムは襲ってこない
何をやっても制御は効かなく成る
そこにあるのは “解放” だ
そして、異次元みたいになった後に
過去の堅書直実が辿り着いた、一見、元の世界っぽいところに
先に戻っていた一行瑠璃さんが居るのである
そして、2人は抱き合ってチューをする
一行さんは言う
“「堅書さん、私たち、元の世界に帰ってきたのでしょうか?」”
堅書さんは答える
“「きっとここは、まだ誰も知らない新しい世界なんです」”
そして、“HELLO WORLD”
さて、未来の堅書直実の方である
ベットに横たわっている
その横に、看病している「未来の一行瑠璃さん」が居て、こう言うのである
“「『器(身体)』と『中身(精神)』の同調が必要だったのです
あなたは大切な人のために動いた
あなたの精神は今、ようやく、器と同調したのです」 ”
そして、2人は、涙を流して抱き合うのである
地球を離れて見れている、違った場所から・・・
そして、ここもまた “HELLO WORLD”
最後に、
アルタラの中で、落雷を回避して一行瑠璃さんが助かったシーンの後に、未来の堅書直実が言ったセリフに覚醒のヒントがあるので紹介しておこう
“「器と中身の統一が必要だった
「物理脳神経」と「量子精神」の間のズレを解消しなければならなかった ”
そう、これは、我々の世界でいうところの “自己想起” である
こう成ったとき、この世界の中での “覚醒者” と成るのである