NO.286
この落下していく日本の中で
「あなた」だけ落下しないわけにはいかない
どんなに抵抗しても
「この中」に居るかぎり「あなた」も落下してしまうのだ
だが、その落下するものに対して、“絶対的なもの” がある
この “絶対的なもの” が本物なのだが
この “絶対的なもの” と共にあなたが在るのなら
あなたは落下することはない
さて、周りが落下する中で、その「落下」に対抗するならば
あなたは “ひとりで立たなければならない”
それは “理念と共に在ること” である
この “理念” とは、一般的に思われている「理念」ではなく
“生きている理念” のことである
“一度も立ち止まることのない能動的な “理念” ” のことである
これが、“絶対的なもの” であり
この “理念” が、“実在” なのである
つまり、“生” である
だが、この “実在の理念” ではなく「人類が作り出した理念」がある
それは「固定化された社会道徳や、常識など」のことである
これらの「人類が作り出した理念」が必要以上に力を持ってしまい
今では、この世界の「神」の如くに成ってしまっているのである
この「神」は、どれも「あなたの外に居る神」であり
「人類が作り出した神」である
ここに、一神教の神も含まれる
ニーチェが言ったのは
「この『神』が死んだ」と言ったのである
そして、このことが言えるのはこのことを “見抜けた者” だけである
このことを見抜けないことには「神は死んだ」とは言えないからだ
さらに、この「人類が作り出した理念=神」を軸に置いて
そこから判断される「価値判断」がある
この「価値判断」が「あなた」なのである
これ以外に「あなた」に何がある?
あなたは「身体や五感があるじゃないか」と言うかもしれない
だが「身体も五感」も “それを認識するもの” が居なければ成り立たないのである
この “認識するもの” と「あなた」とは別ものである
さて、これから落下していくのは、この「価値判断のあなた」だ
これが日本と共に落下していくのである
だが、“そこに 超人 が現れてくる” と、ニーチェやヒトラーは言っている
これは、“自らから立ち上がってくる “生きた理念” と共に在る者” のことである
このとき、今までの「人間世界での理念(偽神)」は死ぬのである
そして、そこには “別のもの(生きた理念)” が立ち上がっている
これが “超人” である
日本が大好きなあなた
日本は今、この “超人” を産み出そうとしているのだ
自らの足で “真剣に立とう” としている者たちよ
あなたは必ず “あなた=理念” を発見するはずだ
そこに居る「あなた」を捨てなさい
そして、ひとりで立つ決心をしなさい