NO.117
この世界で「愛」と呼ばれるものがある
だが、それらは “本当の愛” ではないのだ
それらは、好きや嫌いの「感情」なのである
「感情」だから気分によって行ったり来たりする
増えたり減ったりもする
そんなものは “愛” ではない
“本当の愛” とは「あなたと他とを外したとき」に “そこに残っているもの”
そこにある “何とも言えない空気感、振動” のことである
あなたは言うだろう「自分の子供には無償の愛を持っている」と
だが、他人の子供より、自分の子供の方を大切に思っていることが、“愛” だろうか?
それはいずれ軋轢を生むのである
それは「自己愛」「感情」だからである
“本当の愛” とは
手心を加えないままで、“ここにあるもの”
ここに “あるがままに在るもの” である
だから、“いっさいの手心を加えないさまの あなた”
普段の「あなた」が居ないときの “あなた” が、“愛” なのである
つまり、「あなた」からの “解放” が起こったとき
そこに “愛が現れている” のだ