「あなた」が何もしないとき未知がひらく

釈迦の「この世は苦である」

NO.302

本来、ここには、“微笑み” が在るのである

なのに、そこに「色(意味)を付け足すこと」で

ここが「苦」に成ってしまう

もちろん「良い色」を付けると、そのときだけはハッピーだ

だが、その「良い色」には、もれなく「反対の色」も付いているのである

あなたにとっての「いけない色」も付いているのだ

だから、あなたが一時的にハッピーに成ったとしても

それは必ず「反対側に振れること」になるのである

つまり、あなたが「良い」を創り出した時点で

もう既に「苦」にも成っているのだ

「このようなこと」が、ずーっと続いている

さらに皮肉なことには

この「色(意味)からの『反応』」だけでしか

「あなた」は存在出来ないのである

つまり「あなた」は「『反応するためだけ』にそこに存在している」のだ

釈迦は「このような人間世界」のことを「この世」と呼んだのである

そして何よりも「この世界」は未熟すぎるから

「悪者」と「解っていない者」の方が強くなっているのである

このようなことから、釈迦は「この世は苦である」と言ったのである