「あなた」が何もしないとき未知がひらく

チェ・ゲバラ

NO.271

  “  もし我々が空想家のようだと言われるならば

     救いようのない理想主義者だと言われるならば

     出来もしない事を考えていると言われるならば

     何千回でも答えよう、そのとおりだと
                         チェ・ゲバラ  ”

  

このゲバラの演説は

「大衆」が、ずっと「このまま」でいるのなら何も変わらない

ならば「我々は、ずっと変わり者のままで居ることになってしまうのだ」と言っているのである

  

さて、「大衆」とは「作られたもの」である

なのに、ほとんどの者がこの「作られた大衆」に埋まってしまっている

そして、このことに全く気付いていないのだ

この「大衆」に埋まったままで、そこに何が見える?

そこには「大衆」しか見えないのだ

「大衆」とは、「システム」である

だから「大衆」から出ないかぎりは

“本当のこと” など見えてこないのだ

  

この「大衆」というのは「作られた情報を信じている者」のことである

これは一体「誰」なのだろうか?

この「情報」というのは、あなたでは無いことは解るだろう

そう「情報」は、あなたでは無い

「情報」とは、あなたとは「別のもの」である

つまり「情報を信じる」というのは

「別のものを信じ」て「あなたがそこに居ない」ということなのだ

あなたは、あなたを生きておらず

「情報を生きている」ということである

  

ゲバラには、このおかしさが見えていた

彼には「大衆は情報に操作されたものだ」ということが見えていたのだ

だが、それでも彼は 「大衆」に向かって伝えていたのだ

だが「大衆」には、彼の言っていることが理解出来なかったのである

ずっと「そこに埋まったまま」だったからである

  

ちなみに、ヒトラーは「大衆」のことを「無知な大衆」と呼んでいたのである