「あなた」が何もしないとき未知がひらく

ニーチェの「永劫回帰」

NO.458

今のあなたが居る周波数

この位置にあなたは居る

だから、死んでもまたその位置に生まれてくる

そして、また「同じこと」を体験するのだ

これが永遠に繰り返されていく

これがニーチェの言った「永劫回帰」である

これは「既に書かれているもの」が

「永遠に繰り返される」ということである

つまり、ニーチェの「永劫回帰」とは

「永遠に更新されないマトリックス」のことである

  

さて、ここからだ

ニーチェは、この一見無意味だと思われる

「『永劫回帰』を絶対肯定しなさい」と言った

なぜなら「永劫回帰を生きてやる」と絶対肯定をしたならば

“今を生きること” に成るからだ

すると、今度は逆に、そこに「永劫回帰」は存在出来なくなるのだ

そこは、“永遠の今” と成る

ここが、“素粒子の場” である

よって、ここからは “新しい生が生み出されてくる” のだ

これが、ニーチェの「永劫回帰の絶対肯定」の理由である

ニーチェは、この「永劫回帰の絶対肯定」を

「およそ到達しうる最高の肯定の形式」と表現した

まさにその通り

これ以上の肯定は無いし

これを起こすことで、そこを “永遠の今” に切り替えてしまうからである

つまり、このとき「同じことを繰り返している『永劫回帰』」から

“創造の場と成る “永劫回帰” ”へと切り替わるのだ

この両者は、全くの別物である

だが、ニーチェは、この2つをごちゃ混ぜにしている

だから解りにくいのだ

そして、この “永遠の今に生きている者” のことを

ニーチェは “超人” と呼んだのである