「あなた」が何もしないとき未知がひらく

「父と母」は、私が生まれてから誕生している

NO.93-56   旧ブログ記事 NO.56(2017.4.1)

私が熟睡すると、何も無くなります。

これを聞いて、あなたは私に「こう言う」かもしれません。

「あなたが寝ていたときも、私はテレビを見たり、おやつを食べたりしていたよ」と。

しかし、これは、私が起きてから「私が聞いたこと」です。

“私の世界” では、「あなたの世界で起きた出来事」は存在していないのです。

事実は、“私の世界” で、「あなたがテレビを見て、おやつを食べたという話」を、“私が聞いた” ということです。

つまり、あなたが話してくれた「あなたの世界の出来事」は、私の世界には起きてなくて、「あなたがしてくれた話」だけが、“私の世界” に起きたのです。

さらに、私は「あなたの世界があること」すら、知る術はありません。

これをもっと進めていくと「父と母は、私が生まれてから誕生した」ということになります。

“私の世界に有るもの” は、私が認識してから、初めて登場することが出来るからです。

これはつまり、
“世界の主体” は、たったひとり “私のみ” だということです。

私にとっては「他の世界」は存在していないのです。

今まで普通に「他の世界」が有ると思い込んできましたが、
「他の世界」は、私にとってはフィクションでしかなかったのです。