NO.328-76 旧ブログ記事 NO.76(2015.7.4)
「他」が誕生すると同時に、「私」が誕生します。
「他」がないと、「私」は誕生しません。
この両者は同時に誕生するのです。
いま、「私」は、椅子にすわってキーボードを打っています。
この「私」は、椅子とキーボードとは別だと思っています。
ここで「私」の境界線を、「椅子とキーボード」にまで広げてみます。
すると「私」は、「椅子とキーボードまで」に広がりました。
さらに境界線を広げてみます。
周りの空間、壁、部屋全体、外の空間、、、
こうなると「今までの私」はもうありません。
周りに溶けたようになります。
では、元に戻してみます。
あっという間に戻ります。 笑
すると、「目の前のもの」に対して、今までとおりの「私」がここに居ます。
これで、「他」が、「私」を誕生させているというのが解ります。
これは、物だけではありません。
「悩みごとや、嬉しいこと」があるなら、それらでも「私」を誕生させています。
しかし、今まで見てきたとおり、この「私」は「イメージ」です。
だから、この「私」はどこにも居ないのです。
本当は「見えているもの(他)」しかないのです。
私の首から下の身体も見えているので、「他」です。
つまり、見えているもの「他」が、“わたし” だったのです。
「世界」が、“わたし” だったのです。
「起こった出来事」が、“わたし” だったのです。
「私(イメージ)」は、どこにも居ないのです。