「あなた」が何もしないとき未知がひらく

映画「ペンギンハイウェイ」

NO.196

“世界の果て” は折りたたまれて、世界の内側に潜り込んでいる

  

“海” は、この世界の中にある “世界の果てへのポータル”

お姉さんは、このポータルを通ってこの世界にやってきた

お姉さんは「物」をペンギンに変える不思議な力を持っている

その為には “明るさ、光” が必要である

お姉さんが生み出すペンギン達は、お姉さんの分身みたいなもので

お姉さんと同じくこの世界に “異次元” をもたらすものである

ただし、このペンギン達を必要以上に創り過ぎる(ペースが早すぎる)と

世界のバランスが不均衡になるため

その影響を受けたお姉さんは苦しくなってしまう

その「苦しさ」から、お姉さんは無意識のうちにジャバウォック(ネガティブ)を創り出してしまう

このジャバウォックがペンギン達を食べてしまう

このようして均衡を保つようにジャバウォックは作用している

お姉さんやペンギン達は、“海” から離れてしまうと

エネルギー補給が出来なくなり、どんどんと弱っていく

お姉さんは人間では無いため、この世界のことをあまりよく解っていない

  

そして、お姉さんは “海(世界の果てのポータル)” を通って元の世界に還って行き

“海=異次元へのポータル” が一旦閉じてしまう

  

少年はお姉さんのことが大好きだ

いつかまた必ず会えると信じている

それまではこの世界で「いろんな体験」をしていくつもりだ

お姉さんに報告するために・・

そして、必ずお姉さんの元に還っていくという「信念」を持っている

少年はいつか発見するだろう

その “ポータル” は、“自らの内側にあるのだ” ということを

そして、少年自らが “そのポータル” を開いたとき

“お姉さん” と再会を果たすことが出来るのだ

“そこへ辿り着くまでの道のり” をペンギンハイウェイと呼ぶのである