「あなた」が何もしないとき未知がひらく

映画「アルプススタンドのはしの方」

NO.475

とても素晴らしい映画である

「価値判断の中で生きている、我々人間たちの滑稽な様子」が

楽しく感動的に描かれている

その中において、“自らの生、を生きている男” が

一人だけ居たのである

彼は、いつだって “自らが主役だった” のだ

  

さて、ここに「成長曲線」というものがある

これは、今までずっと伸び悩んで習得できなかった物事が

“ある地点” を境に、一気に伸びてくるというものである

それをグラフ化したものが「成長曲線」である

“この地点” にたどり着くまでには

「自らが考えている成長」と、“現実に起きている成長” との間で絶えず葛藤が起き続けることになる

そして「そこで諦めてしまうのか」それとも「やり続けていくのか」になるのだが

その者が、“生に在る” ならば

また、“その物事が必然的に起こっている” ならば

葛藤を続けながらも「そのこと」をやり続けているだろう

そんなあるとき、一気に伸びるときがやって来る

“この地点”

これは、その物事を真剣にやり続けた者だけがたどり着ける地点である

あの男は、自らの力で “その地点” までたどり着いて成功を掴んだのである

  

余談だが、この映画は「兵庫県立東播磨高校の演劇部の演劇」が元になっているそうである

そして、この演劇が2017年の全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞しているのである

そして、ここから驚きなことは

東播磨高校の野球部が、2021年の春のセンバツ甲子園大会に「21世紀枠」として初出場していることである