「あなた」が何もしないとき未知がひらく

「問題」が無くなるとき

NO.528

あなたは間違えてきた

ずっと間違えてきたのだ

何を間違えてきたのか?

それは、あなたが「やっていた」ということだ

だが、本当は “受け取るだけ” でよかったのだ

このことに、いつ気が付くのか?

さんざん、自らの力で「やった」後である

だから、あなたが若者なら、一生懸命に「やる」がよい

いや、むしろ一生懸命にやらなければならない

そうすることで、いろんなことが上手く成っていく

そして、さらにそこから道が拓けてくる

そして、その拓けた位置からまた努力してやっていくことで

あなたの経験値が増え、さらに見識が深まっていくのである

これが、若いときの成長だ

そして、この経験が「後のあなたのベース」に成るのである

もし「これら」がなかったら

“これ以外のもの” にあなたが気付けないからである

そして、いつか「これら」すらも捨てるときがやってくる

あなたが歳を経たあるとき

「あの頃は楽しかった」と回想を始めるときがくる

あなたが「努力をやった」からこそ起きていた「数々の出来事」

そこから「次々と広がっていった素晴らしい体験」

それらは「あなたの宝物」である

だが、もう「あのようなこと」は起こらないだろうし

いま「あのようなこと」が出来るとは思えなくなるときがくる

そう成ったとき、あなたは受け身になってくる

だが、それでもあなたは「嫌なこと」だけは全力で避けようとする

目一杯の努力をやって「嫌なこと」を変えようとする

だが、その「嫌なこと」は変わらないのだ

だから、あなたの思う通りにはならない

よって、これからも「あなたにとっての嫌なこと」は続いていく

だが、このように成って、やっとあなたは気付くのだ

「それ(嫌なこと)を変えようとしても、そのようにはならない・・」ということに

そう、何かをやったとしても「それ」はそのようには成らない

このときに、あなたは思うのだ

もう「全てを諦めよう」と

これは、初期の段階では「自己憐憫」が入っている状態だ

だから、そこには「悔しさ」がある

あなたはまだ「仕方なく諦めている」だけなのである

だが、ふとしたあるとき

“深いところからの気付きがやってくる”

身体中がリラックスに包まれて微笑みが溢れてくる

そう、あなたは、“受け取ることの安心感” を知ったのだ

このときなのである

あなたに変化が訪れるのは

あなたはその「嫌なこと」を受け取った

「それ」は、「あなたの中に有ったものの対」である

つまり、あなたは「あなたが知らず知らずのうちに出していたものと『対になるもの』」を受け取ったにすぎないのだ

“この気付き”

もし、そこに “このような深いところからの気付き” が在るのなら

つまり、“「それ(相手)」から起こってきた波動” に

これは、“自らが持っている波動と対に成るものだ” という深い気付きがあるのなら

そして、“「それ(相手)」から放たれたその気持ちを、あなた自身が感じることが出来た” なら

このとき「それ」が無くなるのだ

なぜなら「あなたの中に有った波動」と

「嫌なことが出した波動」とが

“あなたの中” で対消滅するからである

これで “ゼロ”

これが “受け取った” だ

このとき、あなたはその出来事が気にならなくなると共に

その「嫌なこと」も無くなっている

「引っかかるもの」がもう無いのだ

“この状態”

“ここに在れ” ば「あなたにとっての嫌なこと」はもう起きない

なぜなら、“そこ” では「嫌なこと」という「認識」が起きないからだ

ここから、あなたは “あるがままだけ” を受け取っていくのである