「あなた」が何もしないとき未知がひらく

「五感」の正体

NO.352-100   旧ブログ記事 NO.100(2015.8.5)

私の身体の中には、何も入っていません。
空っぽです。

これは前に観ました。

それなのに何故、私は「見えたり」「聞こえたり」「感触を感じたり」するのでしょうか。

「見える、聞こえる、触っている」などの「五感」が読み取っているもの、
その “元となるもの” は、全て同じものです。

この “元となるもの” が有って、それを「五感」で、「見る」「聞く」「感触」などに分けています。

たとえば「同じ花火の一発」でも、「光」が先に見えて、「音」は後で聞こえてきます。

これは、視覚より聴覚の方がタイムラグが大きいからです。
“ひとつのもの” を、五感で別々に知覚しているのです。

また、「机の上のパソコンが『見える』」のと、
「花の『匂い』がする」のと、
「私が椅子に座っている『感触』」とは、

「別々の違ったモノ」が、そこにあるのではなく、
“同じもの” を、五感の知覚の違いで、違った “よう” に捉えているだけです。

つまり、“それ” しかないのです。

これは、実際には「体験など無い」ということです。

では、体験している「私」とは一体、何なんでしょう?

それは、「時間」です。

「タイムラグ(時間)」を使って、知覚しているのです。

だから、“それ” の捉え方を変えれば、現れてくる現象が変わってきます。