「あなた」が何もしないとき未知がひらく

「思考」はあなたではない

NO.11

あなたの「思考」は、頭の中でダイレクトに作用している

だから、その「思考」と一体と成って「反射的」に言動が起きているのだ

まさに、あなたは「その思考に操られた機械」のように成ってしまっている

そして、我に返ったときに

「わー、また『思考』に捕まっていたー」と成るのである

つまり、今までは「思考に同化する前」に気付くことが出来なかったのだ

よく「思考を観なさい」と言われるが

その通りなのである

あなたが、“あなたに在るとき” は、常に「思考」に気付いている

“あなた” と「思考」との間には、少し “隙間が空いている” からである

だから「その思考」に従うことなく

「そこを良いように変えていくこと」が出来るのである

これが落ち着いて判断が出来る「賢い人」である

これは、あなたにも経験があるはずだ

  

だが、これはまだファーストステップにすぎないのだ

なぜなら、あなたはまだ「この世界のシステム」に合わせているからである

あなたは、まだ「マトリックスの中」でのみ

上手く立ち回っているだけなのである

だがもし、あなたが「このこと」に気付けているのなら

つまり、これが「この世界に忖度しているだけだ」と見抜けているのなら

あなたは「マトリックス」から出る可能性がある

「マトリックスが何であるのか」が観えているからだ

ちなみに「この世界に合わす=忖度」というのは「反物質」である

それは「恐怖」からの反動なのである

  

さて、このようなことをあなたが見抜けているのなら

「この世界のシステム」には、もう合わそうとしなくなるだろう

これはなにも「無茶をし始める」ということではなく

本来の “ごく自然な行為” をし始めるということである

なぜなら「この世界に無理やり合わそうとすること」が

「“生”を生きていない」と知っているからである

このように成ってこそ初めて

“あなた自身が生に成ること” が出来るのだ

“あなたが生に成る” と、そこにはもう「苦」は存在しなくなる

そして、楽~に穏やかに生きていけるようになる

なぜなら、“特別なことは何もしなくてもいい” からだ

そこからは、“無為自然” が起きてくるのである