「あなた」が何もしないとき未知がひらく

“何も起きていない”とは

NO.494

何も起きていない

「あなたが『何か』を思わない限り、何も起きていない」のである

“世界がそこに在る” だけである

つまり、何も起きていないのだ

だが、ここに「世界が起きているじゃないか!」と、あなたは言う

そう、そこに “あなたの世界” が起きている

だが、その世界には

それ以外の「付け足し」は一切起こっていないのである

これは「世界すらも、そこに起こっていない」ということである

あなたは何も見つけることが出来ないからだ

だが、あなたが「何かを思った途端」に

その「対になるもの」を、あなたは発見することになる

即、「その思ったことに対する『対』」が出現するからだ

このとき、“あなたの世界” に「そのこと」が起こったのだ

だが「あなたが思わなかった」ら「そのこと」は起きていない

そこには何も起きていないのだ

だから、あなたが「問題だ」とするようなことが起きたなら

あなたが「それが問題だ」としたからである

「問題だ」と思わなければ

そこには何も起きていない

「その問題」すらも起きていない

つまり、“あなたの世界” には「何も起きていない」のである