「あなた」が何もしないとき未知がひらく

「あなた」が何もしないとき未知がひらく

NO.10

「行く道」が塞がって前が行き止まりになってしまったとき

ここから先は無いと「絶望」を観てしまったとき

これは、あなたが「あなたの過去(経験値)では越せないところ」までやって来たということである

このとき、あなたは “未知の世界に入っていくきっかけを得た” のである

さあ、ここから “未知がひらく” のだ

  

さて、ここからはまず、その行き止まりの原因が

「あなたの『思考』が行き詰まっているだけなのだ」と気付くことから始まるのである

事実、あなたは全然行き止まりになんか成っていないのだ

“生” は、必ずその先を創り出してくるからである

  

さて、よく「問題と答えとは、ワンセット」などと言われたりするが

これは間違っている

そこには「問題だけ」しかないのだ

初めから、そこに「答え」なんか存在しないのだ

さらには「問題=起こったこと」は

そこに登場した時点でもう「結果」なのである

だから、それを「どうもこうも」出来ないのだ

それでおしまい

それで完結

その「問題」がそこに在るだけ

答えといえば「その問題が在る」だ

これが答えなのだ

そもそも、あなたが「問題(起こったこと)」と一体となって流れているなら

それは問題には成らない

それに抵抗しようとした途端

そこから逃げようとした途端

「あなたの想い通りの脚本に変えよう」とした途端に

そのことが「問題」と成るのだ

その「問題」とやらに「あなた」が対峙するからだ

ここから「あなた」は、その「問題?」と戦わなければならなくなる

その戦士の名は「恐怖」だ

だがよく考えてみなさい

元々、その「恐怖」はそこに無かったものだ

だから「問題」から逃げないで一緒に流れていくこと

これで、この「恐怖」は無くなる

「戦うあなた(戦士)」が消えるからだ

後はそのまま一緒に成って流れていくだけである

つまり、“あなたが問題そのものと成って” 流れて行くのである

すると「問題」が無くなっている

なぜなら「抵抗した『あなた(戦士)』自体」が

「その問題から分離したもの」だったからだ

つまり「『あなた(戦士)』が答え」でもあったのだ

“問題と答えとは同じもの”

強いて言えばこれが「答え」である

それなのに、“流れている動き” を全力で阻止しようとしていたのが

そこから分離した「あなた」だったというオチなのである

だが、ここで間違えていけないのは

「『あなた』が何もしない」というのは

「何もしない」を意図して やる ということではない

それは「何もしない」を「やっている」のだ

だから、“起こる行為は自然に起こす”

「そこに付け足すプラス」は、やらないだ

「あなた」がやらずとも、そのように成るだ

だが、そこにはちゃんと “意識” が在らなければならない

「無意識」で居たら流されるだけだからだ

それは「妥協」であり

あなたに「不満」が溜まって終わりである

だが、そこに “意識” が在るならば

それは妥協にはならない

あなたは微笑むのだ

この微笑みは「強がり」からくる微笑みではない

心底から湧き出ている微笑みである

なぜなら、“あなたの意識” がそこに充満していて

“そこに在るものでONEに成っていること” を看破しているからである

と同時に、“あなたはそこの周波数をも変えている” のだ

このとき、そこに “未知がひらいている”

つまりは「あなた」で邪魔をしないとき

そこに “未知がひらく” のである