NO.529
人間には何かしらの「棘」が刺さっている
“あなたの大切なもの”
それらが得られなかった
または、かろうじて「他のもの」を得ることは出来たが
あなたの中には、しっくりとしないものがまだ残っている
これがあなたの「棘」なのだ
その「棘」ゆえ
満たされない思いを抱えたまま
「他の何か」を得ようとする
この「棘からの反作用」
この「何かを獲得すること」があなたの人生だ
そこに「満たされない思い」があるかぎり
そこに「棘」があるかぎり
外へ外へと手を伸ばし続けることになる
スマホをいじるのもそう
美味しいものを食べに行こうとするのもそう
何事も、今が満たされていないが故に起こす行動の裏には
その「棘」があるのである
その「棘」の大元は
過去世においても手に入れることが出来ず
満たされなかったものである
あなたはそれを過去世も今世も手に出来なかった
それがずっとあなたの人生に影響を及ぼしているのだ
あなたが気付かないままに、である
たぶん、このまま満たされないまま自らの人生を終えていくのだろう
だが、その「満たされない思い」を抱えたまま
またしても「この世界」に産まれ出てくるのである
そこに「その念」があるかぎり
その「棘」をフラットにするために
今回も、またあなたは産まれ出て来たのだから
だが、またしても
タイミングをズラしてしまい
“大切なもの” を得ることが出来なかった
だから、今回もまた満たされないまま
いろんなものに手を伸ばし続けているのだ
だが、あなたがその「棘」をフラットに出来ない限りは
これから何を得ても満たされることはないだろう
そして、またそのような人生を繰り返すのだ
では、その「棘」とは一体何なのか?
“あなたの対と成る異性” である
原点はここなのだ
その二人が出会うための鍵は “愛” が持っている
そのためには、お互いが素直に生きていなければならない
ならば、必然的にそこには “愛” があり
その “愛” が二人を出合わせてくるのである
だが、その出会わせてくる “愛” だけではまだ足りない
出会ったとしても、そこに “知性” がなければならないのだ
そこに “知性” があることで
ピタッとはまるのである
もちろん、この “知性” は両者共に持っていなければならない
そこにお互いの “知性” が無ければ
またやり直しである
「棘」は抜けない