「あなた」が何もしないとき未知がひらく

ギフト

NO.7 

 いま、「あなたの目の前に置いてある物」は

 あなたがそこに置いたものではなく

 “ゼロ” からそこに登場した物である

  

さて、いきなりこのようなことを言われても信じることが出来ないだろう

なぜなら、あなたは「記憶の世界」に住んでいるからである

だから、すぐに何らかの理由を付け始めるのである

たとえば「先週、自分で買ってきて、ここに置いたものだ」などという

「もっともらしい理由」を引っ張り出してくるのである

だが、その「もっともらしい理由」は

今、ここで「自らの頭で創り出したもの」だとしたらどうだろうか?

これは「それを置いたときの過去」を「今、想い出している」ということではなく

「それを置いたとしている過去」を「今、ここで自らの頭で創り出している」ということである

つまり、その「理由」を「今、『思考』で創り出した」のである

このトリックに気付けるだろうか?

さらには「思考」は時間である

この「思考(時間)」を外してみるとよく解る

「先週、自分で買ってきて、ここに置いたものだ」が、全く無い状態になると・・

「えっ!何これ」

「なんで、こんなものがここに置いてあるのだ?」となるはずだ

私にこれが起こったとき

あまりの驚きに飛び上がってしまい

椅子から転げ落ちそうになってしまったのである

このときは「これから取り掛かろうとしていた資料」がそこに置いてあったのだ

「なんでこんなものがここにあるのだ」

「誰が置いたのだ」と信じられなかったのである

その資料は「私にしか解らないもの」だったからである

だが、しばらくして「思考」が出てきてこう言ったのである

「ああ、そういえば『この資料』、昨日の夜、私がここに置いたものだった」と

だが「その理由」は「今、私の頭で創ったもの」なのである

このことが、そのときに解ったのだ

つまり、“いま起こったこと” に対して「思考」が「理由を後付けしている」のである

もし、あなたにもこのことが理解出来たなら

これは実際に体験したらということなのだけど

「目の前にある物」は、全て “あなたが登場させたものだったこと” を知って驚くだろう

そして、モーレツに感謝が湧き上がってくると共に

“そこに置いてあること” に笑ってしまうはずだ

なぜなら、“これを使いなさい” と言わんばかりに

そこに置いてあるからだ

そして、あなたは気付くのだ

“彼” は、“これを使いなさい”と言っているのだと