NO.215
「この世界」から「あなた」を減算する
すると、そこは “世界だけ” と成る
いま、あなたは “その世界が現れている枠” と成っている
そこに在る世界は、何の負荷も掛かっていない
とても綺麗な世界である
脈動してキラキラしている
“その世界” は、自らそこでやっている
その “やっている世界” が、あなたの中を通り過ぎていく
あなたはまるで “透明の額縁” のようである
ただのフレームに成っている
もはや、あなたには何もすることが無い
「あなた」が居ないとき
世界はこのように存在している
だが「あなた」がそこに出て来た途端に
“その世界” は隠れてしまう
だから「この世界」から「あなた」を減算するだけでいいのだ
これだけで、“世界が起こり出す”
あとは、“透明な額縁と成ったあなた” が
“その世界を観ているだけ” でよいのである