「あなた」が何もしないとき未知がひらく

あなたは山ではなく、大地である

NO.218

あなたは「山」を発見した

そして、その「山」にフォーカスして登り始めることにする

とても「魅力的な山」だったからだ

または「困ったな、どうしようかな?と気を取られてしまった山」だったからだ

とにかく、あなたはその「山」に釘付けにされ登り始めることになる

だが、そのうちあなたは「隣の山」にも興味を持ち始める

そして、今度は「隣の山」の方に飛び移っていく

このようなことを繰り返し、あなたはいろんな「山」に登ってきた

「引っ張られる毎」に「いろんな山」に登ってきたのだ

この「山」というのが、「あなた」である

だが、その「山」に登ることなく

そこから離れてみたならば

そこには “大地” が在ったのだ

この大地は、今までもずっと “そこに在った大地” である

あなたは「山」ばかりにフォーカスしてきたため

この “大地” の存在を忘れてきた

ずっと「山」だけが自分だと思い込んできたのだ

だが、実際のあなたは “大地” の方である

あなたが「山」に囚われ続けているかぎり

この “大地” を掴むことは出来ない

「山」は、絶え間なく次々と生まれてくるからだ

だが、“大地” は、あなたから一度も離れずに

ドシーっとそこに存在していたのである

この “大地” の方を掴みなさい